第122章 将来性がある

そのとき、スタッフが慌ただしく駆け寄ってきた。

「莉々さん、休憩時間、終わりました!」

新垣莉々はもう迷わない。

「橘結衣、先に上がって場をつないで!」

引き延ばせるだけ引き延ばす。今はそれしかない。

藤原亮介のライブはオンラインとオフラインの同時開催。会場は5万人規模、配信の視聴者はすでに100万人を超えていた。

司会者がステージに上がる。

「休みは終了です。続いてお届けするのは『もしもまだ愛しているなら』、ピアノソロになります」

照明が落ち、そしてふっと明るさが戻る。

橘結衣は、すでにピアノの前に座っていた。

淡い黄色のスポットライトが、彼女ひとりを切り取る。

会場...

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